システム構築と人材

ライブドアブログが約24時間もアクセスできない状態になっていました。
現在は復旧しているようですが、障害発生のアナウンス状況・文章・対応の遅さを考えると
明らかにライブドアの組織に歪がおきてるように思えます。

単純に思うのが良い技術者が退職してるんだろうな。ということです。
ネットサービスで数時間のトラブルはヤフーでもあることですが、1日レベルの障害発生は致命的です。
危機管理不足、組織の指揮系統の崩壊、そして良い技術者も流出しているのではないでしょうか。

さらに、障害情報の文章ですが私は異様に違和感を覚えました。
淡々と事実を報告し謝罪の気持ちが伝わってきません。
http://blog.livedoor.com/errors/trouble20060602.html

組織管理が厳密な会社では、1から10までシステム構築状況を複数人で共有し、1人に情報が偏ったり、1部分でもたった一人でシステムを構築させないようにします。
簡単に言えば、担当者がいきなり辞めても別の担当者が即対応できる状況を作るのです。
そうすることにより、危機管理に対応できます。ただ、人件費が増えたり、開発に時間がかかることになります。

その為、小さい会社や組織が未熟な会社はシステム開発を個人に頼りきってしまう状況が多くなるのです。
担当者がいれば大丈夫ということで、簡単なマニュアル的なものは作ると思いますが、大抵の場合細かいシステムマニュアルは省略されます。
更に社内でシステムを構築する際の多くは厳密なマニュアルを作ろうとしません。
担当者がいれば大丈夫という意識が働くからです。
その為、第三者が管理しようとしても簡単には理解できない状況が発生するのです。

先日テレビで見た、ある証券会社の例では、現在使っているシステム構築した人の多くが退職したり定年退職を控えてたりと、若い世代にシステムを熟知している人材がいない状況が起きている。

トラブルがあった際には、若い世代の人材がマニュアルを見て対処しようとするが、結局はシステム構築をした人の感覚的なものでトラブル対処が完了する。
このシステムの詳細を若い人材が熟知できればいいが、内容は複雑であり簡単には理解できない。
また、構築しながらシステムを理解するのと、出来上がったシステムを理解するのは、理解力と感覚的なものに差が生じてしまう。

そこで、その証券会社では、今のシステムを手放す方向で数百億円を投じ、一からシステム開発を始めることにしたのです。その開発には数年の歳月が必要であり、関わる人材は30前後の若い世代を起用。

このように、システムが肥大化すればするほど、感覚的な部分が生じる為、第三者では簡単に理解できない、トラブル対処できない状況が発生します。

今回のライブドアでは会社を揺るがす事件が発生し、優秀な技術者は引継ぎも十分にしないまま退職したのではないでしょうか?
だから、突然のトラブルに即対応ができないですし、障害が長引いた理由の一つとなったのかもしれません。

どのみち、今回の件でライブドアブログを退会しようとした人は多いハズ。
結局は無料のサービスであり、他人のドメインを使った運用です。
ブログへの愛着が大きいほど、自分のブログが消滅した場合ショックが大きいですよね。

危機管理を考えるならば、やはり独自ドメインで運用する方がいいのかもしれません。

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