実用性と説明性

インターネット  2006/12/ 4

特にサーバー環境で感じることですが、企業WEBサイトのサーバーは大抵の場合、良いものを使い過ぎです。
「良いもの」の定義は非常に難しい所ですが、単純にサーバーに対する負荷で考えると、そう考えられます。
また、サーバー自体の性能もパソコンと同じく向上していますので1台で処理できる負荷も向上しています。

例えば、ホームページのアクセス数が1日数百から数千PV程度でしたら月額250円のロリポップで十分です。
メールも十分使えますしウィルスチェックまでしてくれます。
それぐらいの負荷でしたら月額数百円サーバーで十分であり、それ以上払う必要もありません。

ただこのような定義をしてしまうと、ほとんどの企業WEBサイトが当てはまってしまいます。
しかし企業の場合、担当者はロリポップレベルで十分だよとわかっていても、それは選択しづらいのです。
その理由の1つに値段が安すぎることがあげられます。

個人の金銭感覚と企業の金銭感覚はケタが違ってきます。
企業にとって月額数百円というのは、安すぎであり逆に不安感を覚えるのです。
ですから、ロリポップにしたいと説明しても、安すぎて大丈夫か?と言われる場合があるのです。

それぐらいでしたら、担当者はわざわざ激安サーバーを選択する必要がないのです。
自分の懐が痛むわけではないですし。
また、サーバー選択で説明が困難なのがセキュリティとバックアップです。

単純に上司からは
「セキュリティは大丈夫か?」
「バックアップはしなくて良いのか?」
と聞かれるわけです。

もちろん、この質問に対して納得できる材料を揃えなければいけません。
しかし、セキュリティをバッチリ説明するのは非常に困難です。
ロリポップにしても、サイトの中にセキュリティの話題は出てきません。

じゃあロリポップはセキュリティに不安があるのかと言えばそうではありません。
セキュリティは家のカギと同じく、これだけやれば大丈夫と言える基準はないのです。
いくら家にカギをたくさんつけた所で、車で突っ込まれたら終わりですし。

次にバックアップです。
大抵のサイトがローカルにデータを保存しておけば大丈夫なので、バックアップシステムなんてたいそうなものはいりません。しかし、企業はデータが消滅することに非常に危機感を感じます。
ですから、バックアップシステムを導入する方向となるのです。

担当者が上司から、セキュリティやバックアップのことを言われたら、わざわざケンカしてロリポップと契約する必要は全くありません。何のトクもないですから、説明のし易いサーバーと契約するのです。
そんな状況で私が携わったあるサイトのサーバー構成を公開すると…

非常に単純に書いてますが、全部で7台構成です。
恐らくこのWEBサイトの状況から考えると、サーバー1台の月々数万円で十分だと考えられますが、それでは説明ができないということで、このような構成となったわけです。

その金額は月額40万~50万程度です。
ただ、これはレンタルサーバーを借りた場合であり、自前でデータセンターを借りてサーバーを設置して…となるとケタが1つ変わります。

このように、上質過ぎるサーバーを借りているWEBサイトは多数存在します。
その理由は実用性だけを考えたわけではなく、説明性が大きく影響している為です。

先ほどのサーバー構成にしても、負荷が数パーセントしかかかってない場合もザラです。
普通のパソコンで言うなら、30万以上のパソコンを買って、メールだけしか使ってない状況でしょうか?
このようなギャップはサーバーだけはないですけどね。。

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