iPad2電子書籍用PDFデータの最適化加工
GWを使ってiPad2で読みやすいPDFデータの最適化について実験をしました。
最終的にはそれなりに納得出来る品質のデータが出来上がりました。
覚え書としてアップしておきます。
まず使用したソフトは以下2点。(体験版は30日間無料で使えます。)
Photoshop
Acrobat8
PDFの色についてはiPad2で見た際にグレースケールよりもモノクロ2階調の方が、文字がくっきりとして読み易かったので2階調にする方法について書きます。
最初にグレースケールでスキャンされたPDFを1ページづつ分割します。
私はAcrobatの
ファイル→書き出し→画像→TIFF
で無劣化のTIFFファイルを特定のフォルダに書き出しました。
次に書き出したTIFFファイルのうち適当なページをphotoshopで開きます。
開いたら一連の動作を他のページにも適用するため、アクションの新規作成をしておきます。
次に2階調化のため、イメージ→画像解像度で解像度を600に変更してOKを押します。
次に重要なのが画像解像度のピクセル数。
iPad2の解像度のピクセル数は762×1024 pixelです。
普通に考えると762*1024に合わせると良いような気がしますが、実験したところiPad2の解像度よりも大きくする方が断然文字がクリアになります。
そこで各サイズのPDFを作成して実験してみました。
モノクロ2階調での結果です。
[1] 762*1024 ★☆☆☆☆ 標準サイズ 読みづらい。ダメでしょう。
[2] 1524*2048 ★★☆☆☆ 2倍サイズ いまいち文字がくっきりしません。
[3] 2286*3072 ★★★★☆ 3倍サイズ なかなかキレイです。
[4] 3048*4096 ★★★★★ 4倍サイズ キレイです。
ピクセルは正方形ですので4分の1に縮小すると、ちょうどにじみが出にくく見やすいのだと思います。
photoshopの解像度のピクセルは3048*4096になるように多少強引に調整します。
通常の本であれば、まずピクセル数の幅を3048に設定します。
次に上下を均等にカットすべくイメージ→カンバスサイズで高さをピクセルにして「4096」と入力。
するとiPad2のちょうど4倍の大きさのファイルが出来上がります。
つづいて2階調化の準備です。
まずは白黒をハッキリさせるためにイメージ→色調補正→レベル補正を選択。
入力レベルを「0」「0.10」「210」のような感じで調整すると文字がくっきりします。
最後にイメージ→モード→モノクロ2階調を選択。
解像度は600で「50%を基準に2階調に分ける」を選択。
これで文字がくっきりとした2階調ファイルが完成です。
次にファイル→別名で保存→photoshop PDFで任意のフォルダに保存します。
最後にファイルを閉じてアクションを停止します。
残りのファイルはファイル→自動処理→バッチを選択。
さきほど作ったアクションを選んで、選択ボタンを押してTIFFファイルの入ったフォルダを指定します。OKを押すとすべてのページに対して同様の処理が行われPDFが生成されます。
Photoshopで加工したPDFファイルはAcrobatのPDF結合にて1つのファイルにします。
これでiPad2に最適化されたPDFが完成します。
ここで1つポイントですが、完成したPDFに対してOCRテキスト認識にてダウンサンプリングするとPDFのファイルサイズが50%近く圧縮されます。
しかし、ダウンサンプリング有り無しのPDFを実際にipadに読み込ませるとわかりますが、ダウンサンプリングしたPDFはファイルサイズが軽いにも関わらず、ipadでの読み込みが非常に重くなります。
ページめくりも時間がかかりオススメできません。
軽快に本を読みたいのであればOCRテキスト認識にてダウンサンプリングはやめておきましょう。
現時点での実験結果を踏まえますと、書籍をスキャンしてipad2で読みたい場合ベストな方法は、まずグレースケールJPG納品をしてくれる会社に依頼します。
ここで注意したいのが斜めにスキャンしない丁寧な会社を選ぶことです。
斜めになったデータを修正するのは非常に面倒です。
そして納品されたデータをPhotoshop、Acrobatを使ってipad2用に最適化処理をする。
今回記載したデータ加工をすると非常にキレイに表示されます。
PhotoshopやAcrobatを使わなくても簡単に変換してくれるソフトがあるかもしれませんが、特に大変な作業ではないのでオススメできる加工です。
ただ、今後さらに便利なソフトが登場する可能性があるのでスキャンしたデータはグレースケールで保持しておいた方がいいと思います。