「ズバット」商標問題

日記  2007/11/ 5

以前よりPDF生成・編集ソフトを探しており、価格・性能ともにバランスの良い11月2日に発売予定の「ズバッとPDF」シリーズをチェックしていました。このソフトは、一般的なPDF生成とPDFへ文字や図形を書き込める機能を備えたPDF編集ソフトです。生成と編集を兼ね揃えたソフトは少なく、発売を楽しみ…

しかし、11月2日の発売日になっても発売されません。
2007年11月01日のニュースリリースでは、

「ズバッとPDF」シリーズ発売中止のお知らせ このたび、弊社より、11月2日に発売を予定しておりました下記の製品ですが、製品名が他社の登録商標に抵触している可能性があるため、同製品の発売を中止することにいたしました。関係各位には大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。 尚、本製品は名称を変更して、再度発売する予定です。名称変更後の発売に関しましては、別途ご連絡またはWebで告知させていただきます。

なんと商標侵害をしていたので、名称を変えて再度発売するということです。
特許庁の誰でも簡単に商標検索ができる「初心者向け商標検索」で「ズバッ」を検索してみると…
http://www2.ipdl.inpit.go.jp/BE0/index.html

【商標登録番号】 第4508304号 【出願日】 平成12年(2000)9月1日 【登録日】 平成13年(2001)9月21日 【商標(検索用)】 ズバット 【権利者】 【氏名又は名称】 ソースネクスト株式会社 【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 9 電子計算機用プログラムを記憶させた磁気ディスク・CD-ROM及びDVD-ROM,その他の電子応用機械器具及びその部品,電気通信機械器具,電気計算機

ライバル会社である「ソースネクスト」が2000年に「ズバット」を登録しています。
「ト」と「と」の多少の違いはあるものの、音は全く一緒です。
疑いようもなく商標侵害に当たります。

しかし、この「ズバっとシリーズ」は以前より告知されており、発売中止が発売前日ということを考えると、ソースネクスト側は勝ちを確信してギリギリまで待っていた感があります。
発売前日であれば、印刷やプレスなど全て完了した状態なので、そこで発売中止となればサイバーリンクの損害は最大級となります。

しかし、ソースネクストはネット上で調べた限り「ズバット」を使ってない。
商標法第50条では

第50条 継続して3年以上日本国内において商標権者、専用使用権者又は通常使用権者のいずれもが各指定商品又は指定役務についての登録商標(書体のみに変更を加えた同一の文字からなる商標、平仮名、片仮名及びローマ字の文字の表示を相互に変更するものであつて同一の称呼及び観念を生ずる商標、外観において同視される図形からなる商標その他の当該登録商標と社会通念上同一と認められる商標を含む。以下この条において同じ。)の使用をしていないときは、何人も、その指定商品又は指定役務に係る商標登録を取り消すことについて審判を請求することができる。

と記述してあり、3年以上使ってないのであれば取り消し請求が出来るのです。
但し、いずれにせよサイバーリンクとしては時間がないのでソースネクストに従うしかありません。
全て商標に対する会社の意識の低さが原因です。

ちなみに、サイバーリンクに関する商標を調べてみると、社名も商標取得してないことがわかりました。

・CYBERLINK:日立製作所・株式会社スクリプト・エイボン
・デジタルシュレッダー:商標登録なし
・Power Director:取得済
・MagicDirector:取得済
・YouCam:取得済

商標や特許など知的資産に関する知識や意識が低い場合、会社に対して多大な損害を与えることになります。
コンプライアンス(法令順守)意識は会社を守ります。


こちらの商品はソースネクストが許してる?のでしょうか?
▼インターネット登録フォーム ズバっと入力
http://www.magnolia.co.jp/zuba.html

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