プライバシーと行動ターゲティング広告

日記  2007/9/ 4

行動ターゲティングと呼ばれる、過去の行動を分析し適合する広告を掲出する手法が広まってきました。
ヤフーであれば自動車のページを過去に見た人にだけ自動車の広告を見せる商品があります。
広告主にとっては少しでも可能性の高いユーザーにピンポイントで広告を見せることができます。

これまでの広告はテレビCMや新聞、雑誌など不特定多数に広く告知をする手法が一般的でしたが、ネットの登場により効率的な広告展開が可能となりました。
しかし、広告主にとっては便利な広告商品ですが、そのカラクリを考えるとユーザーにとっては気持ちの良いものではありません。

ユーザーは特定のページを見た際に自分のパソコンへ特定のページを見たという情報、クッキーが埋め込まれます。そのクッキーの情報を元に別のページを見た際に広告システムが反応し、ユーザーに合わせた広告が表示されるというシステムです。

悪く言えば、この行動ターゲティングはユーザーから見ると監視されているとも言えます。
履歴監視について検索ポータル系であれば、何でも情報収集し、監視することが可能です。
検索から、どこのサイトへ飛んだか、何の検索キーワードを入力したか、オークションで何を見ているか、ショッピングを何を買ったか…これらの情報を収集し分析することで、あなたの特性・趣味趣向がわかるのです。

その分析結果に対して広告を表示するのですから、無闇に広告を出すのに比べて格段に効果が上がります。
但し、これらの情報は自分のことであり他人には知られたくない情報です。
ですから、行動ターゲティング広告とプライバシー問題は密接な関係があります。

最近では行動ターゲティングを進化させた「リターゲティング広告」が登場しています。
これは、例えばアパレル系のサイトに来訪したユーザーに、アパレル系のHPを見たというクッキーを埋め込みます。その後、別のサイトであるブログやニュース、ポータルサイトに訪れた際にクッキー情報を読み込み、アパレル系サイトのバナーを掲示するのです。

すると、ユーザーはもともとアパレル系に興味がある人ですので、そのバナーを見てクリックする。
つまり「リターン」、帰ってくるのです。それをリターゲティング広告といいます。
これも効果的な広告ですが、やはり自分が何を見たか?の履歴をクッキーとして保存されます。

それが、プライバシー的に嫌というユーザーもいるでしょう。
そのプライバシー問題については、一部で議論されていますが、未だ一般的ではありません。
広告主にとっては都合の良い行動ターゲティングですが、今後どのような評価を受けるか興味があります。

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