アンケートのワナ

日記  2007/1/24

新規事業を立ち上げたり、既存のビジネスを見直したりする際によく使われるのがアンケート。
たくさんの人の意見を聞くことで、マーケットの要望に沿ったモノを作り上げる1つの手段です。
ただ、陥りがちなのがアンケート中毒。何を決めるにしろ、アンケートに頼ってしまう現象です。

アンケートを取得することにより、方向性は「確認」できますが、その意見をそのまま事業に結びつけることは難しいと思います。なぜなら、「アンケートで取得した内容どうり商品を作れば必ずヒットする」という方程式が成り立ってしまうからです。

しかし、現実にはその方程式は成り立たないと考えられます。
根本的にアンケートを答える側は、現在の常識やこれまでの経験から意見を言います。
その基準から考えると、例えば昔から商品化されている「ポカリスウェット」や「コカ・コーラ」はアンケートで商品化するかを決めたならば、現在世の中に出回っていません。

事実としてポカリスウェット誕生逸話には
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ポカリスエットの製品化の話が持ち上がった際、会議で一部役員から商品として弱い、売れないなどの否定的な意見が出る中、サンプルを見た大塚正士社長(当時)の「これは売れる」という鶴の一声で一気に話が進んだという。
引用 wikipedia
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ポカリスウェットのような、最初は皆が反対した商品はたくさんあります。
常識的な見地、これまでの経験から判断すると商品化はできないのです。
しかし、先見の明のある常識にとらわれない、感性の良い経営者が判断すると製品化が可能であり、それがヒットするのです。
また、アンケートは自分たちで判断するのを恐がったり、面倒になったときにも頻繁に利用されます。

もちろんWEBサイト作成でも言えることであり、第三者が指摘するようなことを、そのまま受け入れてデザインをすると、とんでもないサイトが出来上がったりします。

例えば「赤い文字で大きく表示した方が良い」「文字をスクロールさせたら?」「写真を大きくした方が良い」などたくさんの意見を言われる場合があるでしょう。しかし、その意見もそのまま受け入れるのではなく、自分の感性で判断して意見の取捨選択をする必要があります。

例え小さく書いてある文字でも、導線誘導をすれば高い確率で読んでくれます。逆に大きい文字で書きすぎると、景色と一緒となり伝わりにくくなります。文字をたくさん書きすぎても読んでくれません。
この辺の、いかに伝えることができるか?についてはデザインの技術・知識が必要となります。

ですから、多数の人に意見を聞くよりも、たった一人の感性の良いデザイナーに頼む方が結果的に良いサイトが生まれるのです。そんなデザイナーに頼んだ作品は、言葉には表しにくいけれど「何か良い…」と感じる作品となります。

デザインだけではなく、経営方針やマーケティング方法、売り方などあらゆる分野で言えますが、私は大多数の意見よりも「感性の良いたった一人の意見・考え」が会社を動かし事業を変えていくと思っています。
アンケートも素晴らしい部分はたくさんありますが、私は単なる「確認」だと考えています。

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